乙女ゲーム夢3

□崩れた表情を見たくて
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洗濯物のしわをのばして干していたら、突然後ろから抱きしめられた。



「っ!」



「つーかまーえた」



「お、きたさ……っ」



沖田さんだ、と安堵したものの耳元で「驚いた?」なんて囁かれたものだから背筋がぞわりとしてびくついてしまった。




――――これまでこんな風に近づくことなかったのに!




「あれ、もしかして君・・・・・・」



「っ」




耳元で囁かれてしまうとどうしてもびくびくと震えてしまう。



どうしよう、と思ったその瞬間。




「ん」




―――かぷっ。れろ。





「っ! にょあああああああああ!!!」




一気にぞくぞくした背筋に叫び声をあげて沖田さんから距離を取ろうとしたけどぎゅむっと抱きしめられているためにそれも叶わず、私は必死に自分の両耳を手で覆った。






「なななななななにするんですかっ!?」




「・・・・・・驚いた、耳弱いんだ?」



涙目で見上げると、沖田さんは本当に驚いた顔をして私を見下ろし・・・・・・そしてにやぁっと嬉しそうに笑った。




「もしかして、手の上から舐めても弱いかな?」




「!!?」




ぎくりとした私を腕の中に閉じ込めたまま、沖田さんはにやにやと耳元に近づいた。









→おまけ(この先微裏です)
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