乙女ゲーム夢3

□ごめんねの気持ち
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今日が休みで、何の用事もなく家にいると言っていた。

なんとなく会いたくなる時点で自分の気持ちがわかるな、と思いながら車を走らせてこの間彼女を降ろした場所の周辺を歩きながら、電話をかける。



―――少し出てきて、お茶しよう。



部屋着なら慌てるだろう。

そうでなくても慌てて焦るだろう。


真っ赤な顔で必死で出てくる姿が想像できておかしくなった。



かわいいかわいい俺の編集。


あたりを見回して、ふとよさそうな喫茶店を見つけた。


ああ、ここでお茶とかいいかもな。


そう思ったその時、見覚えのある姿がその喫茶店の中に見えた。


普段着にエプロンをつけて、制服を着た男と談笑する、名無しさん。


思った以上に面白くなくて、それを睨みつけるように見ていると、男が店の奥を指さした。


それに、彼女はぱっと笑みを浮かべると。



「っ」


手に持ったケータイをぎゅっと握りしめる。



―――その逞しい腕に、抱き着いて。



甘えるようにじゃれついて店の奥へと進んでいった。
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