うたプリlong夢

□恋からはじめよう
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短くした髪に首元がすーすーする。

こんなに髪を短くしたのは何年ぶりだろうか。



私はぐっと顔を上げてその校舎を見上げた。

「早乙女学園……」



ここに、あいつがいる……!

























「婚約!? 聞いていません、そんなの……っ!」


突然の話に大きく抗議しようとした私を父さんはじろりと睨んだ。


「なら聞くが、お前には今深い付き合いをする男性はいるのか? もしくは好きな男でも?」


どうせいないのだろう、と思われているのが分かる視線を向けられてむっとしたものの、彼氏も好きな人もいないのは事実だ。

父親に嘘をつくような器用さは幸か不幸か持ち合わせておらず、せいぜい黙り込むくらいが関の山だった。

「・・・・・・」

「お前ももう16だ。そろそろ将来のことを考えなくてはならん」

「まだ16です。父さんに決めてもらわなくても、未来の夫くらい自分で決めます。連れてきます!」

「相手は聖川財閥の嫡男だ。まぁ、つり合いとしては順当な所か」



ふむふむと一人で得心したようにうなづかれても到底納得することは出来なくて私はさらにむむむっと顔を顰めた。





「・・・・・・そこまで言うならいいわよ。どれだけろくでもない男か見てこっちから断ってやる!!」



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