うたプリlong夢
□失くしてわかる大切さ
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別れを告げられて湧いた感情は「不可解」だった。
哀しげな顔をしてオレに別れを告げた彼女はオレの恋人であり婚約者だ。
親同士の決めた婚約。正直気乗りじゃなかったけれど目の前に現れた意志の強そうな瞳に面白そうだと思った。
だから仕切り直しとして付き合うことを求められたとき断ることもなく受け入れたんだ。
オレは特定の相手を作ることはこれまで避けてきたけど、いずれ結婚するんだろうしいいかなと思った。
実際オレの外面に寄ってくる女子と違ってずけずけと物を言って本気で心配して真正面から愛を傾けてくれる彼女に好意を抱いた。
いつしかその笑顔が曇ることが多くなって、何故だろうと思っていたんだ。
「・・・・・・他の女性に、ね」
ふむ、と一つ頷いてそれはオレの与り知らぬところさと一人肩を竦めた。
そこまで行動を制限されるいわれはない。たとえ恋人だとしても、婚約者だとしても。
まぁ、恋人を止めるというだけでいつか結婚するんだ、別にいいか、とその時にはそう思っていたんだ。
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