うたプリlong夢

□失くしてわかる大切さ
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「レン、別れよう?」








―――――――引きとめて。








「私と付き合っててもレンは他の女の子に笑いかけて遊びにも行ったりして。それが・・・・・・辛いの」










――――――――引きとめて。











レンの表情を微かな感情の揺れも見逃さないように観察する。

でもレンは片眉を跳ね上げただけで特にそれ以上の反応は示さなかった。






「仕方ないね。別れようか」










なんて最低な男。



女の敵よ。







そう思っても彼に了承を得たことで胸は痛みを増す一方だった。


涙だけは流すものかとぐっと歯の奥を食いしばる。






「じゃあ・・・・・・さようなら、レン」






「ああ」








片手をひらりと振って去っていくその大きな背中。

その背中が好き。





好き、なのに…。








――――どうして気持ちってこうままならないんだろう。
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