うたプリlong夢

□男気全開で君が好き
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「……大丈夫か?」


「は、はい! あの……ご迷惑おかけして、すみませんでした。助かりました、ありがとうございますっ」


ぺこりと頭を下げると、その人は呆れた顔をしてつないでいた手を解いた。



「・・・・・・しっかりしてそうに見えんのに、なんであんな男にひっかかるんだ?」


「え、と……もしかして聞いてました?」



「けっこう長い間あの店にいたからな」



「お、お見苦しいところをお見せしました……」



う、わ……恥ずかしい……っ。


一人で恥ずかしがっていると、彼はことりと首を傾げた。






「それにしてもあんた、俺の顔見てもなんとも思わないんだな?」



不思議そうに言われて私は彼の顔をまじまじと見上げた。



「え、っと・・・・・・かっこいいとは思ってます」



ちょっと人相悪いけど。

最後の一言は口の中で殺しつつそう言うと、その男性はおかしそうに吹き出した。





「ぶは……っ」


「え?」


突然肩を揺らして笑われても私には意味が分からなくて戸惑ってしまった。



あ、でも。






――――笑うと可愛い。






「悪い。なぁ、テレビほとんど見ないだろ?」



「あ、はい……」



「だろうな。ほら、あれ」



彼が指示した先にはビルの広告。



「・・・・・・え、え? あれ、同じ顔?」



思わず見比べると彼はおかしそうな顔をして「本人だよ」と言った。




「日向龍也だ。よろしくな」




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