うたプリlong夢

□あなたのために
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「なぁ、聖川」



「どうした?」



「恋人同士っていったい何をするんだ?」



「・・・・・・前にも言ったと思うが、それこそお前の得意分野だろう」



「・・・・・・分からないんだよ。大切にしたくて、今までと同じ付き合い方じゃ駄目だと思うから……」






――――わからない。



だから、ひどく戸惑う。


大切にしたいのに、どうしていいかわからなくて。



知らないうちに傷つけてはいないか、我慢させてはいないか、そればかりが気になって。





ベッドに背を預け天井を見上げても、いい考えは浮かばなくて、過去のレディたちとどんな風に付き合っていただろうと自分で思い返して自分でショックを受けてぎゅっと目をつむる。





――――自業自得、という言葉ほど胸に痛い言葉もないな。







「・・・・・・お前は守り方を知っているだろう」




「うん?」




答えが返されるとは思っていなかった、と思いながら聖川を見やると、畳の上に膝をそろえて正座をした聖川がじっと俺を見つめていた。






「策を弄すると失敗するぞ。心配しなくても、彼女の前にいる時のお前は、今まで他の女子の前で笑っていたお前とは全く違う」




「聖川・・・・・・」






―――驚いた。





オレのことを嫌っているくせに、ちゃんと見てたんだな。




くす、と笑みが漏れてオレは片手をひらりと振った。





「それはどうも。でも違うからっていって、だからどうすればいいのかわからないんだよ」




「いつも通りでいればいい。お前がしたいように彼女を大切にすればいい」







―――オレがしたいように?




そんなことをしたら、オレは彼女の足を縛って籠の中に閉じ込めてしまうだろう。


まっすぐに彼女を愛し欲している心があると同時に、そんなほの暗い感情が自分の中にあることも自覚しているから、余計にオレはどうしていいかわからないんだ。



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