うたプリlong夢

□逢えない時間で想いを育て
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「おーはやっほー! 名無しさんちゃん、お目覚めかにゃあ?」




「・・・・・・」



真上から満面の笑顔で見下ろしてきた恋人に瓜二つの男に思考が停止した。



「あれあれあれー、どうしたの? おはようのちゅーがないと起きれないのかな?」



にこにこと邪気のない笑顔を浮かべて顔を降ろしてきたその男の名前を思い出して、私はがっとその顔を掴んだ。




「・・・・・・痛いよ、名無しさんちゃん」





「どうしてあなたがこんなところにいるんですか、HAYATOさん」




「はじめまして、だねっ! 僕今日からここに住むことになったんだぁ、よろしく!」




ブイッと指を立てられて私は目を点にした。





――――はい?





「ここは私とトキヤの部屋のはずですけど。というかトキヤは?」



「トキヤは学校行事のため一週間くらいここには帰れないんだ。それに連絡も出来ないって! だから、僕が代理で君のボディガード!」




「・・・・・・わけがわかんないんだけど。あなたどうせ仕事でしょう。ボディガードとか端から無理だし」



「うわ、ばれてるー! やっぱり苦しいか、それじゃ」


しゅんと肩を落としてハヤトさんは私を上目遣いに見た。




「だって今僕のマンション、ストーカーさんが毎日待ち伏せしててさ、ちょっと帰るのまずいなぁなんて。だからトキヤに事情を話してここに来たんだ。だから、落ち着くまでお願いしますっ」



ぱんと両手を合わせてお願いされて、私は言葉につまりつつもため息を吐き出した。




「・・・・・・仕方ない、なぁ」




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