うたプリlong夢
□男気全開で君が好き5
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「おーおー、朝帰りかよ、姉ちゃん」
不機嫌なポーズを取る睦月に家の前に仁王立ちされて私は肩を竦めた。
「ご、ごめんね、睦月……」
でも謝る私の肩を龍也さんが抱き寄せた。
「睦月」
「なんだよ」
むっとして睨みあう二人におろおろしていると、龍也さんが私の肩から手を離して……頭を下げた。
「お姉さんを、俺にください」
「!」
「泣かすこともいっぱいあると思う。けど、悲しませることはしない。……こいつを笑顔に出来るのは俺だけだ」
まっすぐに睦月に告げられた言葉に胸が熱くなる。
……正直昨日のプロポーズよりも感動しそうになっているのはなぜだろう。
「……っ!」
顔を赤くして龍也さんを見ていると、
睦月ががっとわたしの腕を掴んだ。
「睦月……」
「わ、笑ってるよりも泣いてる方が多かったら、絶対に俺が追い出すからな……っ!」
ぎゅううううう、と縋り付くみたいに腕を握る睦月に胸がきゅんとする。
睦月の返しに、龍也さんはにっと唇を釣り上げた。
「……当然だ」
2012/06/03