うたプリlong夢

□男気全開で君が好き3
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「……」





「ちょ、姉ちゃんそれ砂糖!」






「え? あ、ああ……ごめんね」






「……さっきからどうしたんだよ。酒と油を間違えたり塩と砂糖間違えたり……熱でもあるの?」





「だ、大丈夫。熱なんてないから!」






ぱたぱたと手を振って否定しても睦月は怪訝な顔を隠そうともしない。






ついには嫌そうな顔をして「あのさぁ」と言った。







「聞きたくないんだけど、まさかあいつのせい?」






「……っ」





あいつ、が誰をさすのか分かって私は言葉を失くした。





そ、そんなにわかりやすいのかな……?






「図星かよ。ケンカでもした?」






「……ううん」







呆れたようにため息をつかれて、私は首を横に振った。






「……なんでも、ないのよ」







くしゃりと弟の髪を撫でる。







柔らかな髪質。それが恋人の髪を思い出させて余計に切なくなった。




2012/06/03
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