その他夢2

□好き、だけど
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「ん、あー、小牧くん」



「名無しさんか。どうかした? 堂上ならまだ…」


「知ってる。笠原さんもまだ書庫にいるんでしょう?」



こくりと頷いてみせた私の顔をじっと見て、小牧くんは微かに笑った。



「…堂上は笠原さんを放っておけないだけだよ」



笑顔とともに言われたその言葉に、言外に責められているのがわかって私は顔を見られないように少し俯いた。



「何も言ってないじゃない。わかってるよ、それくらい」



「そう。なら、いいんだけどさ」




わかってるよ、私が悪いんだってことくらい。
笠原さんに嫉妬するのはお門違いだって言うんでしょう?




――――仕方ないじゃない。




彼女は堂上くんを変えた張本人なんだから。




怖い。


彼女がまた堂上くんをもとに戻してしまうのが。



怖い、の。



彼女はダークホースだから。

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