遥か夢

□突き放したはずなのに
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「さむ……」


 さすがに薄着で一人でいるのは心も体も寒いなぁ……。



















涙はとっくの昔に乾いた。




望美ちゃんのところに行ってみようかとも思ったけど、よくよく考えればこっちに勝手に親近感があるだけで、相手は私の存在なんかかけらも知らないんだよねー、と思ったら行く気なんて一瞬で失せた。








「……しねたらいいのに」

すぐに、痛くもなく辛くもなく、しねたらいいのに。
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