遥か夢
□突き放したはずなのに
1ページ/6ページ
「さむ……」
さすがに薄着で一人でいるのは心も体も寒いなぁ……。
涙はとっくの昔に乾いた。
望美ちゃんのところに行ってみようかとも思ったけど、よくよく考えればこっちに勝手に親近感があるだけで、相手は私の存在なんかかけらも知らないんだよねー、と思ったら行く気なんて一瞬で失せた。
「……しねたらいいのに」
すぐに、痛くもなく辛くもなく、しねたらいいのに。
.
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ