遥か夢

□籠の鳥にはできないから
1ページ/5ページ






「銀ー、今日もダメ?」



「申し訳ありません、名無しさん様。泰衡様から神子様たちのお世話を一任されておりますゆえ」




「そっか……。いいんだ、ありがとう」




















 銀は忙しい。




 神子が、九郎さん一行が、平泉に落ち逃れてきたから。




「……私にできることは、ないんだよねぇ……この平泉で……」








 あるとすれば、最後の日に、泰衡さんから離れないことぐらい、だよね。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ