遥か夢

□子どものような
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「……みつあみ!させてください!」














 それは拾われて何日か経ったあとの私の平泉での発言だった。



「……あとにしろ」



「後でならいいんですか?」












 む、としたような顔に笑みがこぼれた。




 だって、眉間にしわがよっていてもあなたが生きているならそれでいい。



 たとえ私に笑顔が向けられなくても。

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