遥か夢

□感謝
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私のお姉ちゃんは、すごい美人で、かっこよくて、かわいい人。

私の好きな人は、そんなお姉ちゃんが好き……。










「ごめん、ごめんなさい……っ」


ぼろぼろと涙を流しながら謝るその小さな神に、私は感謝した。






「ううん、ありがとう」







戦う術は、身につければいい。

逃げる術も、身につければいい。

でも、同じ時空にいなければ、ただただ焦がれてしまうだけだから。
感謝した。







どれほど辛くても、どれほど思い知らされても、私はあなたと一緒にいたかった。









譲くん……。



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