遥か夢

□苦手な人3
3ページ/3ページ


鷹通が言ったことが本当ならば、自分は取り返しのつかないことをしてしまったのではあるまいか?

昨日もまた、彼女が訊いていることに勘づきながらもわざと傷つけることを言ってのけた。

先ほどだってそうだ。

上辺だけの言葉に苛立ち、本音を言わせようと……

「……少し出てくるよ」

「……どちらに、というのは愚問でしょうね」



「……土御門へ。鷹通、今回ばかりは感謝するよ」
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ