その他夢

□どんぐりの背比べ
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同期の名無しは小さかった。




俺にしても10センチ以上差が出来る。



訓練の最中に、名無しが俺を見上げて、にこにこと照れたように笑った。








「私、大きい男の人って苦手だから、堂上くんといると安心する」









普段の俺なら、どういう意味だ、と青筋を立てていただろう。




けど純粋にそう言っているのがわかって、なんとなく怒る気分にはなれなかった。






ただ照れた顔が幼くて、自分よりも低い位置にある頭をそっと撫でたんだ。




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