遙か夢伍

□年齢差なんて3
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日の出を見に行こう。






そう誘われた時、天にも昇るような心地だった。







「あ、明けましておめでとうございます、将臣くんっ」




「おう。明けましておめでとう。今年もよろしくな」




「よ、よろしくお願いしますっ」



かぁ、と頬が熱を持つ。




まさか元旦から将臣くんに会えるなんて思っていなかった。





―――――嬉しい、なぁ…。




「さて、行くか。ちゃんと着込んできたな? えらいえらい」



「わぷっ」




将臣くんは楽しげにそう言って、自分の方がよほど寒そうな姿をしているのに私の髪をくしゃくしゃとかき回した。




「ま、将臣くんは寒そう…」



「んー? いいんだよ。俺はこうして」



「!」




「お前から熱をもらうからさ」



にや、と口の端を釣り上げて私と手を繋いだ将臣くんに心臓がもう壊れてしまいそうだった。


まだこんなにあたりは暗いのに、将臣くんの表情はしっかり見えるんだから不思議だ。





「さ、早くしねぇと間に合わねぇぞ」



「うん!」

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