ブラザーズコンフリクト夢
□新婚生活
1ページ/3ページ
「電気、消してもいい?」
私が尋ねると棗はこくりと頷いた。
それを見てからサイドの電気を消そうとして手をのばすと「ちょっと待った」って声がかけられて。
「? なに…」
なにかあったの、って聞こうと振り向くとうなじを抱き寄せられた。
「!」
唇を触れ合わせるだけのキス。
何度もしてるはずなのにやっぱり慣れなくて頬を赤らめていると棗がくすりと笑った。
「慣れないな」
「だ、て…不意打ちしたし」
なんとなくふて腐れた気分にもなりながらそう返すと棗が長い腕をのばしてサイドの電気を消した。
「かわいいからいいよ。おやすみ」
「…っ」
・・・・・・さらに顔の熱が上昇した。
そっと抱き寄せる腕の温かさを感じながら顔を覆って、電気が消えた後でよかったと思った。
(新婚)
2013/07/31