うたプリlong夢

□あなたのために2
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【7話】


毎日楽しくない。



レンくんが心配で。







泣いてないかな。
ちゃんとご飯食べてるかな。
眠れてるかな。

ジョージさん、しっかり見ててよね。








現実の世界に帰ると、ゲームもアニメもなくなってた。

再び画面越しにも会うことが出来なくなって、私はどうしようもなく泣いた。











彼とのつながりが、全て切れてしまった。





レンくんのことを考えると泣きそうになる。






あんなに素直で純粋なレンくんが、あの家で暮らしていて傷つかないはずないんだ。




人一倍繊細なレンくん。













ただ彼らにたれた説教の分、私が日々の生活を怠けるわけにはいかず、毎日ちゃんと学校に行って勉強する。

今までと違うのは、そこに音楽の勉強を足したこと。

ピアノもだいぶ上手になった。

センスがあるんじゃないかなんて言われて喜びたいような微妙な気分。






だってあの世界じゃないと意味がない。


レンくんの曲が作りたい。


作りたいけど作れない。




切なくて、切なすぎて。










「……元気かなぁ、レンくん……」














会いたいよ……。
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