その他夢2
□素直になれない気持ちと何か
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背が低いからって、バカにされると腹が立つ。
私だって・・・・・・ちゃんと仕事できるし。
「おい、名無し」
「なんですか、堂上教官」
ぶすくれて彼を見上げるも、郁と並べば背が低い堂上教官は私よりもずいぶん高い。
それが妙に腹立たしくて、反抗的に見上げると堂上教官が呆れたように息をついた。
「気負いすぎだぞ。もう少し楽に構えろ」
「気負っていません。周りが私を見てそう思ってるだけじゃないんですか?」
小さいからって馬鹿にして。
ちょこまかと動く分、気負って動き回って見えるんだろう。
「・・・・・・もう少し自分のことを冷静に分析できるようになった方がいいぞ」
「・・・・・・肝に銘じます」
頷きながら郁と麻子が合流するのを待った。
――――これから、痴漢退治に出向くんだから。
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