その他夢2

□幸せひと時
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「おはようございます、名無しさん様」



ドアを開けるとそこにいたのはオッドアイの瞳と整った顔立ちが綺麗な男性だった。




「そ、そうくん…」



ひくんと頬が引きつる。

だって彼は私が求めたSSじゃなかったから。








最初は蜻蛉兄様のSSだった。


綺麗な彼が好きで好きで、ことあるごとに構ってもらいに行ったことを覚えている。





「そーくん! そーくん、遊ぼう!」



「何をして遊ぶんですか?」



「トランプ!」



「トランプ…」



「教えてあげるからしよう!」





今思えばかなりうっとうしい子供だったんじゃないだろうか。


優しくて綺麗な彼が好きで。

時折冷たい顔をするのが不思議で。

徐々に寂しい顔も見せてくれるのが気になって。


まとわりつくように彼に引っ付いて。






それをやめたのは、彼が蜻蛉兄様の代筆で蜻蛉兄様の婚約者と密に手紙のやりとりをしていると知ったからだ。


彼が少しずつ変わって行ったのはその人のおかげなのだろうと。




一度だけ、私と同い年のその婚約者がうちに来た。

私は彼女と仲良くなったのだけれど、そうくんは彼女と顔を合わせないまま・・・・・・。



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