その他夢2

□金木犀
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鳳珠は苛々と足を踏み鳴らしていた。



行儀が悪いとわかっていてもそうでもしないと苛ついて仕方がない。




これまで黎深には数々の嫌がらせを受けてきた。けれども今回の嫌がらせは超ド級だ。









(なんで私の伴侶を黎深が決める……っ!?)







『放っておいたら売れ残るだろう鳳珠のために、私がいい女を紹介してやろう』









にんまりと笑んでそう言った黎深に怪訝な顔をしたものの、またかと思って放っておいた。






だが紹介どころかすべての根回しを済ませてもう妻を娶るしかないところまで黎深が手を打っていた。






(好きでもない女を隣におけるか!)







そうは思うものの自分の妻となる女はほどなくこの部屋へと来る。



仮面を取ることもできない生活に、さらに厄介ごとが増えるのかと思うと気が遠くなった。
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