三国恋戦記夢

□愛を囁く資格が欲しい
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「も、孟徳さん……私は花に会いに来たんですが……」



「いいからいいから。帰りにお土産でも買って帰ろう、ね?」




にこーっと笑って私の手を引く男性。


イメージと違って優しい表情を崩さないその人に連れ出されて遊ぶことが多かった。















「あ、これこれ。これ美味しいんだ。・・・・・・はい」





にっこりと微笑んで桃饅頭を差し出されて両手で押し戴く。



「ありがとう、ございます…」



「え、嬉しくない? 嫌いだった?」




「い、いいいいいえ! 食べたことなかったから……嬉しい、です」




ふわ、と笑うと孟徳さんが嬉しそうに笑ってくれる。


玄徳さんの所にいたときは胸が痛くて仕方がなかったのに、今は何も見えないから胸は痛くない。
それに孟徳さんもいろいろ楽しいことを教えてくれるから……。






「ありがとうござます、孟徳さん」



「・・・・・・どういたしまして」


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