乙女ゲーム夢4

□ループの末に
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日直が一緒になって、斎藤くんと放課後の教室で日誌を書く。


けど・・・・・・実は死ぬほど生理痛がきつくって座っているのがやっとで。


なぜかそわそわとした斎藤くんは私の不調には気づいてないらしく、気づかれたところでなんて言っていいのか分からない私にとってそれがひどくありがたかった。




「これ、出したら帰れるね…」



ふぅ、とため息が出そうになるのを必死で押しとどめてそう言うと斎藤くんはあいまいに頷いた。



「ああ…」


その返事を聞きながら私は彼を小さい動作で見上げた。

綺麗な顔。

静かな瞳と長い前髪にドキドキしながら、でも今ばかりは一人で日誌を出しに行ってほしいと思ってしまう。




――――お腹、いた・・・・・・。




「・・・・・・名無し」



「なに・・・・・・?」



どこか決意を秘めた瞳でじっと見つめられて私は首を傾げた。
どうしたんだろう。

痛みのせいでぼんやりした私に、斎藤くんははっきり告げた。






「雪村に、告白しようと思う」






正直頭をがつんと殴られたような感覚に陥った。
空耳とか聴き間違いかと思ったけど痛いほど私を見つめる斎藤くんの瞳が・・・・・・決意を秘めた瞳が私にごまかすことを許してはくれなかった。



痛みが増した気がして、気づかれないように苦笑いを浮かべる。





――――痛いんだって……。




痛みは決して彼のせいではないけれど、気分をどん底に落としたのは彼の素直さでまっすぐなところだ。





「・・・・・・そっか。頑張ってね」









私は笑えていただろうか。







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