三国恋戦記夢
□いついつまでも貴方と共に
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え、えと。
嘘はついてない、よね?
「孔明の使いと名乗れって言われて……」
おどおどと目の前の男の人を見上げると、その人――玄徳さんはからりと笑った。
「そうか、伏龍先生の」
「玄兄、ですが……」
「お待ちください」
「! 誰だ!?」
「お初にお目にかかります、劉玄徳様。私は、諸葛孔明の使いの一人、名無しさんと申します。まだ日の浅い彼女と行き違いになり危険にさらしてしまったこと、護衛官として恥ずかしく思っております」
「あ、なたは……?」
――誰?
見覚えのない、キレイな女の人に私はぽえーと見惚れてしまった。