その他夢
□小猿と鬼教官の恋物語1
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「あっはっは! 図書隊に山猿と小猿が入ったってて聞いてたけど……くっくっく……」
「……小牧、笑いすぎだぞ」
「ごめんごめん。でも名無しさん、だっけ? 小さいのに防衛員希望してそれが通るなんてすごいね」
目に涙をためて笑う小牧を憮然とした顔で見つつ、堂上は息をついた。
「確かに小さい。それに粗忽者だ。……普段は」
「普段は?」
「いったんスイッチが入るとあれは化ける。小ささを生かして俊敏に動く。男なみにスタミナもある」
「へぇ?」
「……なんだ?」
「えらく買ってるなぁと思って」
「……馬鹿言うな。部下として評価してるだけだ」
「誰も何も言ってないけどね」
「……やかましい!」
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