三国恋戦記夢

□すれ違う
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「どうにかしろ」

顔を合わせて一番に元譲さんにそう言われて私は首を傾げた。














「どうにかしろ、って……何をですか?」





「孟徳の機嫌が悪くてかなわん。何があった?」





「えー……今日は一回も顔合わせてませんよ? たしか花ちゃんが面会申し込んでました。花ちゃんと何かあったんじゃないですか?」





「……お前さんがらみだよ、間違いなく」






どうしてそんなに断言できるんだろう?






いかついながらも優しい元譲さんを見上げながら私は首を傾げた。





「自覚なしか…
…くそ、なんだって俺が……」






ぶつぶつ言う元譲さんをよそに、私は一人思いをはせた。








そういえば花ちゃん、孟徳さんのところに長いこといるなぁ……。




もう昼もまわってるのに、朝からずっとだ。
……孟徳さん、忙しいのに花ちゃんには時間を取るからなぁ。






なんだか胸の奥がもやもやする。







……最初から孟徳さんが花ちゃんを好きになることなんてわかってたのに。なんでこんなにもやもやするんだろう……。






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