□03 A -王達の暇潰しT-
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「確かに、インテリアは凄い―ですよね…」


おもむろに見遣るのは金網に囲まれた戦闘機、メッサーシュミットBf109―の実寸大模型。
その周りは間接照明で落ち着いた雰囲気になっている。天井を見ればコンクリートが剥き出しの中、真ん中だけぶち抜いたようなニセモノの夜空、プラネタリウムとはよく考えられている。
照明のコードを絡めるために、プラネタリウムの邪魔にならない周りにだけ格子状の網がコンクリートに打ち付けられて。間接照明のシックな雰囲気だけじゃない空間。


「素敵、です」
「アレも本当はね…」


オーナーの親指が指したは中央の戦闘機。
耳を寄せると、


「っきゃああぁあ?!」


胸を揉まれた。


「なんっなんっ」
「さて、今日の服はどうしましょう?折角だもの、おめかししましょうか」
「あ、もしかして今日はジェネシス貸し切りにするんですか?」
「まさか!ここは全てのライダーの止まり木よ?そんな条件出すならお引き取りして戴きましょう?」


フェアレディ。まさにオーナーのことだと、私は密かに思ったのだった。



 
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