Novel DN

□愛棒
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次の日からマットは特に変わらなかった。いやきっと変わらない振りをしていた。

時折作業する俺に視線を向けていた気がしたが、とことん無視した。

これでいいんだ、これで。


死ぬ土俵に立っている相手と結ばれて何が幸せなんだ。


根底にある思いはそれだった。


俺の本名は二代目L、つまりキラに漏れている。
何かの拍子に俺は死のノートであの世行きだ。





唇を噛みながら黙々とデータ解析に打ち込んだ。




ごめんな、マット……
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