Novel FA

□am Sterben
1ページ/1ページ





エドワードさんに出会って、たくさん接して。時間を共有して、やっと。



彼が何を望んでいるのか、何を見ているのか、何に絶望しているのか、を。


それを理解した時。









僕はを吐いた。






ひたすら呆然として、吐いたものを見つめていた。

僕は死ぬのか。

死んでしまうのか。

この若さで。





「アルフォンス〜?」



遠くであの人の声がする。


あの人の弟とそっくりだという僕。


そうか。


あの人が弟に会えれば、僕はいらないんだ。


お役目終了。


人生だとか、運命だとか。全てを一気に悟りすぎて失笑する。


あの人がこちらに来て僕に会うのも必然、僕が研究しているのも必然。




“あなたは帰ることができます”





そうわかった時から、
僕はあなたに全てを捧げよう。


全てをかけて生命を全うしよう。



どうか未来に、あの人の笑顔を。






end

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ