◇Novel〜2〜
□最愛なる“私の物”へ
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(…既成事実を作ってしまえば良いのだ!)
そうすれば、オズは絶対的に私だけの物になる。
何て素晴らしい考えだ。我ながら惚れ惚れするな。
考えてもみろ、所有物を持ち主が好き勝手して何が悪いのだ?
――…よし、そうと決れば実行あるのみ!
シュルッとオズのネクタイを引き抜き、解けないようきつめにオズの手首を後ろ手に縛る。
オズは少し身じろぎをするだけで起きなかった。
そのままオズのシャツをはだけさせる。滑らかな白い肌が目に入った。
まだ誰も触れたことが無いであろうそこに手を這わす。密かな優越感に包まれた。
――…本当に、堪らない。これから存分にこの少年の純潔を奪えると思うとぞくぞくと喜びと興奮に身が震えた。
「…ん…っ」
ぴくんとオズが反応した。しかし行為は止めず、オズの白い首筋に噛み付くようなキスをする。
「ひゃっ…!い、痛っ?!何…?!」
とうとうオズが目を覚ました。彼にとって余りにも想定外の出来事だったらしく、自分の状況にしばらく呆然と目を見開いていた。
しかし、その間にも私の行為は続いてゆく。首から肩、胸へと少しずつ場所を下ろしながら、跡を付けるように強くキスを落とし続ける。