和泉家の事情

□Tutor
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「気持ち良い事しようか」勇哉に覆い被さるように組み敷く。

「え?」
勇哉が言葉の意味を理解するより早く俺は唇を奪った。

キスに不馴れな勇哉の舌は逃げる様に縮こまっていた。
それを絡めとり緩く吸うと誘いに乗るようにフルッと奮えた。
俺より少し体温の高い舌は甘く俺を酔わせる。
ピチャピチャと唾液の交わる音が響く。
混ざりあった唾液は下になっている勇哉の口内に流れ落ちる。

「んクン」
必死に飲み込もうと喉を動かすが、口内で蠢く俺の舌が邪魔になって巧く飲めないようだった。
唇の端から溢れた唾液が流れる。
唇を放すと咆哮とした瞳が俺を捉えた。
溢れた唾液を舌で拭い、そのまま首筋に移動する。
耳朶をなぞると可愛く喘いだ。
アゴのライン舌で辿り反対側の耳穴に舌を捩じ込む。

「ふわぁ」
勇哉はビクッと背を反らせて硬直した。
もう一度勇哉の唇に戻り深く舌を差し込み口内を味わう。
苦しくないようにと時折息継ぎが出来るように唇を離してやる。
荒い呼吸をしながらも、再び唇を重ねると素直に受け入れた。
キスをしながらパジャマを脱がせていくが
体の力が抜けきったようにベッドに四肢を投げ出し、されるがままだった。

勇哉を俯せにすると腰だけを高く引き上げ膝をつかせる。
思いがけない体勢にされ、勇哉は恥ずかしがって起き上がろうとした。

「だーめ。勇哉、頭は下げたまま」
軽く勇哉の肩を押さえるとキュッとシーツを握り締め震えた。
「大丈夫。深呼吸して」
言いながらゆっくり尻タブを割り開く。

「ヤッ‥」
恥ずかしくて堪らないのだろう、勇哉は腰を揺らめかせながら再び起き上がろうとする。

「ダメだって」
勇哉の行動を咎めるように淡く色付いた蕾に人差し指を突き入れた。

「イッ!」
小さく悲鳴を上げて勇哉の左頬がシーツに沈む。
突き入れた指はそのままで、勇哉の背中を撫でる。
「気持ち良くしてあげるから良い子にしてな」
宥める様に声を掛けると勇哉は震える声を出す。
「あ‥‥爽にぃ。お‥‥ねが‥。痛、く‥しない‥で」
「大丈夫。良い子にしてたら優しくする」

ゆっくり指を抜くと、勇哉はグッタリと弛緩した。
「勇哉。お尻上げてごらん」
なるべく優しく言う。
「イジワル言わないで」
甘えるように勇哉が見つめてくる。
「意地悪じゃないよ。ちゃんと解さないと勇哉が辛いんだよ?」
頬を撫でてやると勇哉はその手に両手でしがみついた。
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