和泉家の事情

□俺の気持ち
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大学に入り一人暮らしを始めた俺の元に、勇哉が同居を求めて来たのは今から二年程前の事。勇哉は小五だった。
普段から俺に頼っていた勇哉は俺が実家を出た後、母親に何度も俺と暮らしたいと頼んでいたらしい。
実家が近い事もあり両親も渋々ながら二人で住むことを了承した。
学業をおろそかにしない事、食事はちゃんと三食とる事など色々言われたが。

母親は俺が部屋に女を連れ込む事を心配していたから内心では喜んでいたはずだ。
弟がいれば女を家に入れる事は無い、と。

まぁ、元からそんな気は更々なかったが。
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