頂き物

□invitation of assignation
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「いやいや、銀さんまだ来たばっかなんですけどー。」
「ここはてめぇの部屋じゃねぇんだよ。」
土方は咄嗟に刀を銀時に向けた。
「客人に刃を向けるのはおかしいでしょ?」
銀時は胸の前で手を振る。土方の刀を下ろさせようとする。しかし、土方は簡単には下ろさなかった。
「とりあえず出てけ。」
土方は銀時を睨みつけた。
「…まぁとりあえず座れば?」
土方の自室に居座っている銀時が畳を軽く叩き、土方に促した。
自分の部屋の様に扱う銀時に土方は苛立ちが込み上げてくる。
苛立ちを隠せぬまま、土方は仕方無く刀を鞘におさめた。
此処でまた言い争うのは馬鹿馬鹿しいと思った土方は小さく舌打ちをしながら座った。
互いに言葉を交わすことなく静かなものとなる。
ただし、団子を食べる音だけは聞こえていた。
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