頂き物
□★お見舞い
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「う゛〜ゲホッゲホッ...」
この日、万事屋の奥の和室で銀時が風邪のため寝込んでいた
「あ゛ーくそっ...こりゃ神楽達をお妙のとこに帰しといて正解だったな...」
風邪が次第に悪化してきたため、万事屋から神楽と新八と定春をお妙のところに帰したため、今万事屋の中は銀時しかいなかった
「喉渇いたな...仕方がない、持ってくるか...」
重くあまり言うことの聞かない体を布団から起こし、冷蔵庫に向かおうとしたときインターホンが鳴った
「うげっ、こんな時に客かぁ?勘弁してくれよ....」
ただでさえ動きたくない銀時はしぶしぶ玄関に向かい、引き戸を開けた
「はいはい〜どちらさんですか〜」
「よう。銀時」
「へっ!?えっ!?あれっ!?土方!?」
どうせろくな客ではないと思い、引き戸を開けた先には恋人である土方が立っていた
「えっ!?なんでっ!?」
「屯所の方に眼鏡とチャイナが来てな、お前が弱ってるから見舞いに行ってやれって言われてな...」
そう言って片手に持っていた袋を掲げる。中にはジャンプやら飲み物やらが入っていた
「うわーありがとう!!...て、あれ...」
「えっ、おい!!銀時っ」
突然倒れかかる銀時を土方が急いで支える
「お前...かなり熱あるんじゃねえか」
「ごめん...ちょっと目眩が...って、土方!?」
土方は銀時の腕を自分の首にかけると片手で銀時の上半身を支え、もう片方の手で足を持ち上げた。いわゆるお姫様抱っこ
「おい!!土方、ちょっ、降ろせよっ」
「暴れんなって...病人は病人らしくしてろ」
そういって土方はお姫様抱っこをしたまま、土方は奥の和室へと向かった
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