短編

□昼休みの内緒事
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外に出て強い太陽の光にくらりとしながらも、俺は真っ直ぐアイツの元へ向かう。



アイツこと、坂田銀時は俺と同じ学年同じクラスで…俺の恋人、だったりする。





「オイ、起きろ。」



丁度日陰の部分に座りながら、居眠りをしている銀時の頭を叩きながら言う。





「んー…もう、昼…?」



「そうだ。っつーか、テメェまたサボりやがったな。あれだけ出ろっつったのに。」




俺がチラリと銀時の方を見てそう言うと、あー、だのうー、だの曖昧な返事をしている。



だが。



「ったく…明日は出ろよ。」



俺が煙草に火をつけながらそう言った瞬間、銀時はガバッと立ち上がって俺の弁当を奪った。



「土方、今日のおかず何?」



「テメー…」



一発くらい殴ってやろうかとも思ったが、いつもは『死んだ魚のような目』と言われる瞳を輝かせて問われると、ついつい…。



「ハンバーグ」



答えてしまうのだ。



「昨日作った余りだけどな。」



「うん、美味い。」



「ってもう喰ってんのかよ。」


俺が喋っている間にも、銀時はパクパクと弁当を平らげていき…。



「ごっそーさん。スゲー美味かった。」



10分もしない内に完食した。



毎日の事ながら、このスピードには驚かされる。



とりあえず煙草を吸い終わった俺も、自分用に持ってきたもう一つの弁当を食べ始めた。






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