短編
□昼休みの内緒事
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昼休み。
殆どの生徒は昼食を取るために食堂へ向かうのだが、俺はいつも通り弁当を手に屋上へと向かっていた。
俺が毎日昼休みに屋上へ向かう理由、それは…。
早く吸いてェ…。
そう、煙草だ。
風紀委員、しかも副委員長の立場であるの俺が煙草を吸ってるなんてどうかと思うが、これだけは止められない。
それに…。
屋上へ通う理由はもう一つある…。
屋上は一応立ち入り禁止になっていて、普段は人の出入りがない。
だからホコリが凄いのはもちろんのこと、お情け程度に付いている鍵は壊れてしまっている。
まぁ、そのお陰で俺ァ煙草が吸えるんだがな…。
そんなことを考えながら、屋上へ続く扉を勢い良く開けた。
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