捧げ物
□優しい傷の癒し方
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「あー…つまんねー…」
夜の万事屋で銀時は一人寂しくジャンプを読んでいた。
普段ならこんな時間でも神楽が起きていたりするのだが、今日は前々から「土方が来る!!」と銀時が騒いだため、神楽は志村宅へ行っていて今は一人なのだ。
そして現在…
「あー…つまんねー…土方まだかなー…」
銀時はソファに寝転んで、さっきからもう10回目になる台詞を吐いている。
「アイツ…何かあったのかよ…?」
几帳面な土方が約束の時間に遅れるなんておかしい…
そんなことを考えていると、外から人の気配を感じた。
「土方…か…?」
微かな期待を抱き、銀時は玄関の扉を開けた。
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