その瞳に映るモノ
□第五話
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「「「あー、だりー…」」」
ある日曜日の午後。
たまたま休日の重なった銀八、金時、銀時は3人揃ってリビングでだらだらと過ごしていた。
それぞれ何をするわけでもなく、3人で何かを話したりするわけでもない。
いつも賑やかな坂田家も今日はかなり静かだった。
そして、何故そんなにも静かなのかというと。
「トシ…何時くらいに帰って来んだろ…」
そう…銀八、金時、銀時…彼ら3人が溺愛している土方十四郎がそこにいないからである。
「さぁ…夕飯までには帰るっつってたけど…」
金時はソファに座り、ぼんやりと窓の外を眺めながら言う。
銀八は壁にもたれてコーヒーを飲みながら、金時と同じく黙って外を見ていた。
銀時だけが、何度も時計を見たり携帯を開いたり閉じたりしている。
「銀時…分かってんだろーな。今日はー…」
そんな銀時をチラリと見てから、金時はダルそうな声で何かを言おうとするがしかし。
「分かってる…。けど、心配なんだよ…」
金時が全てを言い終わる前に銀時は少し不機嫌そうな声で言い返した。
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