その瞳に映るモノ
□第二話
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ある日の朝…
「ただいまー。」
いつも通り朝帰宅した金時は、ふといつもは出迎えてくれる土方の姿がないことに気が付いた。
「あれ?トシ?」
不思議に思いリビングやキッチンを覗いてみるが、土方の姿は見当たらない。
「トシ?」
もしかしたらまだ自分の部屋にいるのだろうか…
そう考えて、金時が2階へと続く階段を登ろうとした瞬間ー…
ゴチンッ!と鈍い音がした。
「つっ…金時、テメ…いきなり出てくんな…」
ちょうど2階から降りてきた銀八と盛大に頭をぶつけてしまったのだ。
「ってェ…お前がいきなり出てきたんだろーが…!つーか、銀八…トシは?」
「トシ…?まだ起きてないんじゃないのか?」
「トシが寝坊…?」
「まぁトシも人間だし寝坊くらいするんじゃねーの?」
「トシが寝坊とか有り得ねーだろ…」
「…まぁ…そう、だな…?」
「ちょっと俺見てくるー…」
そう言って金時が階段を登ろうとした瞬間ー…
ゴチンッ!!とまた鈍い音がした。
「いってェ…!…何だよ…!誰だよ!!」
どうせ銀時だろうと思いそう言って、顔を上げると、そこにいたのは…
「っ…金にぃ…?」
金時が探していた土方だった。
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