04/14の日記

18:36
【アイナナ】変態に恋されてしまいました1【二階堂大和】
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「おはよーございますっ!」


元気よく事務所の扉を開けご挨拶。

私、小鳥遊翼(ちなみに二十歳)はここ、小鳥遊事務所の音楽プロデューサーをしております。


「あ、おはようございます。プロデューサー」

「万里さんおはようございます!」

「はは、朝から元気だね」


大神万里さん。小鳥遊事務所の事務員さんです。あなたも朝から爽やかな笑顔ですね! なんて思っても口にはしない。なぜなら


「でもね、遅刻です」

「Σぐぅっ!?」


そんなこと言える立場じゃないからです!! はい、遅刻しました。しかも常習。


「ごめんなさい…」

「今日の理由聞いておこうか?」

「目覚まし時計が…粉々に…」

「翼ちゃんは本当に朝に弱いね」


ははは、と爽やかに笑う万里さん。これで5個目だね、と的確に私の心を抉っていく。うぅ、また新しい目覚まし時計買わなきゃ…。


「なーに、お姉さんまた目覚まし時計壊したの?」

「ヒッ!? に、二階堂大和…っ」

「なんなら、お兄さんが毎朝優しく起こしてあげようか?」


そう言って後ろから腰に手をまわしてくる男。二階堂大和。小鳥遊事務所所属のアイドルグループ、「アイドリッシュセブン」のリーダー。私はこの人が苦手だ。それは、


「手! 手ぇ!!」

「何、照れてるの?」

「ししし尻を撫でるなぁ!?」


会うたびにセクハラをしてくるからだ!!


「そぉおおおごおおおおおお」

「あ、おはよう翼さん。また寝坊したの?」

「それより助け…ヒィ!」

「んー、いいにおい」

「セクハラ反対!!」

「いっ!?」


助ける気ゼロな逢坂壮五の代わりに二階堂さんの腕を叩き助けてくれたのは和泉三月さん。

みんな、アイドリッシュセブンのメンバーだ。


「三月さ〜ん」

「よしよし。大和さん、翼にセクハラすんの止めてやれよ。かわいそうだろ」

「うぅ、三月さんほんと男前…」


しくしくと三月さんに泣きつくと頭を撫でて慰めてくれる。「もう大丈夫だぞ」って笑う三月さんほんとお兄さん。


余談だが、私はアイドリッシュセブン一小さい三月さんよりも背が低い。彼らのマネージャーを勤める妹の紡よりも小さい。そう、ベリーミニマム。


「ミツばっかずるい」

「そう思うならいじめてやんなって」

「そーだそーだっ!」

「だってさー、」




「好きな子ほどいじめたくなるだろ?」




10人中10人が振り向くような色気のある声で、顔で、そんなことを言う。

思わずフリーズしてしまったけど、ふと腰に当てられた手に意識が戻る。


「だから腰に手まわすなって言ってんでしょおおおおお!!」

「スキンシップだってv」




スキンシップじゃなくてセクハラです




(セクハラ反対!!)
(こんな変態に一瞬でもときめいたなんて!!)




お題:確かに恋だった
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