х短篇:小説х
□サクラ咲く
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「よし、第7班任務終了!」
「ぃよっしゃぁー!!一楽へ直行だってばよ!」
「フン…ウスラトンカチが。」
「ホンット…あーぁ、つっかれたー。」
カカシの声に飛び上がるナルトと正反対に、疲れたような声色で項垂れるサスケとサクラ
呆れた表情で底無しのスタミナを持つナルトを横目で眺めている
「まぁ、それだけが取り柄のようなものだからな。」
「ふふっ、それもそうかも。」
「サスケもサクラちゃんも、体力無いってばよ!」
ナルトが胸元で両腕を組み仁王立ちで二人を振り返り笑う
「「誰のせいで疲れてると思って(んのよ)(る)!」」
ナルトの言葉にサスケとサクラが声をハモらせて彼を睨み付ける
「え!俺ェ!?」
二人の剣幕にナルトが驚き、仰け反りながら後退する
その光景を見てカカシは苦笑する
「オマエ等、この位で疲れてたらこの先やっていけないぞー?」
「カカシ先生が遅刻なんてするからでしょーが!!時間はきっちり守ってください!それでも忍ですか!!」
「そーだ、そーだァ!!」
「最もだな…。」
サクラはカカシに人差し指を突き付け、ナルトはサクラのそれを見て真似、サスケは睨み付ける
それに対しカカシは普段の飄々とした表情で片手のイチャイチャパラダイスを閉じる
「まーまー。そう熱くならずに…じゃあ、次も遅刻するなよー!」
「「お前がな!!」」
「こんな時だけ、息ピッタリね…;」
三人のチームワーク(?)にカカシが押される
「えーと…;明日の休みのことだが…。」
「「(逃げた…。)」」
半眼で黙したままカカシを見るサスケとサクラに対し、休みと聞けば飛び上がり喜ぶナルト
「(単純っていいな)俺は任務で里に居ないので……あんまり面倒なことは起こさないようにしろよ!」
「えー!?カカシ先生ってばいないのォ!?折角、修業見てもらおーかと思ったのにィー!!」
カカシの言葉を聞けば不満の声を漏らすナルト
それにカカシは困ったように笑いながらその頭に片手を乗せる
「悪いな、ナルト。今、里は大変なんだ。修業はまた今度な!」
諭すように言い聞かせるもナルトは尚も不満そうな表情でカカシを見上げる
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