х短篇:小説х
□サクラ咲く
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「そうよ、ナルト!余り、カカシ先生のこと困らせないの!一応、これでも上忍なんだから。忙しいのよ!一応!!」
サクラもそれに続くが、語る内容にカカシはナルトからサクラへと視線を移す
「サークラ?……何か"一応"って言葉が多かったような気がするんだけど?」
「気のせいよ。」
「………。」
ニッコリ、と笑うサクラに暫し、沈黙するカカシ
ナルトも暫く不満の声を上げていたが、漸く納得したようにカカシから顔を逸らす
「つまんねーの!分かったってばよ!じゃあエロ仙人の所にでも行くってばよ。」
カカシが駄目ならばともう一人の師と呼べる自来也の元へと行くことを呟く
「自来也様の所か……二人して変なことはしないようにするんだぞ?」
「変なことって何だってばよ!俺ってば修業見てもらうんだ…カカシ先生と一緒にするなってばよ!」
完全に拗ねて、プイ、と顔を逸らすナルトを見ればそれに苦笑するカカシ
「(未々、ガキだなぁ。)」
「「……ハァ。」」
そんな二人にただ、溜息を吐くのはサスケとサクラの二人だった
「二人共、いい加減にしてよ!」
「このウスラトンカチ共が…。」
「あー、そうだったな。」
「ゴメンってば、サクラちゃん;」
「……で。結局は明日の休みにはカカシ先生はいないってことね?」
「そういうことだな。」
「それだけだろうが。」
それだけならさっさと言えとサスケが呟く
「それでは、解散!」
「おう!」
「あぁ。」
「はーい。」
カカシ率いる第7班・本日の任務無事終了!
「なーなー、サクラちゃーん!」
「何よ?」
解散宣言の直後にナルトがサクラに話し掛ける
「腹減んない?俺ってば腹減ってもう死にそー…。」
「フン…大袈裟な。」
「サスケ君の言う通りね。アンタ、お金持ってんの?」
呆れたようなサクラの言葉にナルトは当たり前とポケットを探るが…
「俺ってば、ちゃんと持って──…あ!無い!!」
「フン…ウスラトンカチ。」
「ほーらね。」
「忘れたってばよー…。」
食べられないと知れば余計に腹が空いたのだろうナルトが腹を抱えてその場に座り込む
「あー…腹減ったー。」
「……帰らないのか?お前等。」
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