宝物

□ふわふわふるる
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「カイジさん明日二人とも 休みじゃないっすか…
買い物でもいきません?」「買い物?」
二人で生活するためには
節約第一なんていつも
口にしてるカイジ。
佐原は断られるのを
覚悟するもぎゅっと目を閉じ手のひらをあわせる。
「はは…大げさだって…そいや一緒に住みはじめて何も食器とか買ってないしな」
佐原はカイジの意外な
言葉にキョトンとする。
「でもオレ買い物なんて
誰かといくのはじめてだし楽しいかな?オレとなんて…」
苦笑いするカイジ。
ああもう可愛いなあ
この人。
なんかもう俺たち二人の
未来には怖いもんなんか
一つもなさそうだ。
「カイジさん!!」
休憩室ということもかまわず佐原はカイジに抱きついた。
「ば…ばかっ…」
次の瞬間…
「佐原くんカイジくん…そろそろレジに…」
にこにこと西尾が入ってくる。
「…」
「…」
固まるカイジと気にしない佐原。
「ごめんなさい邪魔して…」
ぱたんとドアが閉まる。
「なんかリアクションしないとこみるとバレてんのかな?」佐原はカイジの髪を撫でながらにこにこ笑う。
カイジはショックがでかすぎて放心していた…

「うわあーこれよくない?このおそろいカップ。持ち手くっつけたらハートになるよ!!」
「そうそうハートにすることもないだろ…」
カイジはため息を吐く。
「いや俺はする!!するもんねー毎日カイジさんと
お茶する時にこうやってさ…」
佐原はいとしげに持ち手をあわせてにこっと笑う。
「だから…ねっおねがい♪」
カイジはぷっと吹き出して。「わかったよ…」
「やったあ…だからカイジさんて好きv買ってくるね」佐原はうれしくてたまらずカイジの頬にキスをするとニコッと笑った。
(ところかまわずだな…本当…)
ため息を吐きながらも
キスされた頬を手のひらで
押さえカイジは頬を
染めた…
「重たい…」
「なにかと物入りっすよね」
「つかお前余計なもん買いすぎなだけなんじゃ…」
「あ、カイジさん俺ここ入りたい」

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