小説

□26話 放課後の異変
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授業が無事終了した。
由稀菜、柚香子、遥、里奈、乃莉香、奈都美、悠は、いつもと同じように蔵書室に集まっていた。

「・・・結局、何もなかったね。」

一日中、何があるか分からないという事で、ずっとピリピリしていた七人。
しかし、何事もなく平和な一日が終わった。

「とりあえず、みんなを戻してあげよ?!」

奈都美の一言で全員がそれぞれのパートナーを元の大きさに戻す。
元に戻った六匹は、ぐっと体を伸ばす。

「そういえば、ロウの野朗は何処行きやがったんだ?」

アニキが由稀菜に問う。

「それが「何や。ワイの事がそない気になるんか?」ッ。」

由稀菜が答えようとした時、窓からロウが入ってきた。
ロウの声が聞え、全員がそっちを見る。

「ロウ。何処行ってたの?」
「ん〜?まぁ、気にせんとき!!」

由稀菜の質問に軽く答えるロウ。
だが、ロウが何処で何をしていたかなんて、さして気にした様子を見せないメンバー。

「で、これからどうする?」
「とりあえず、何かあってからじゃ遅いし、見回りでもする?」
「そうだね!」

由稀菜の問いに答える柚香子。
全員で校内を見回ることにした。

「どうせだし、みんなでバラバラの所を見回れば良いんじゃない?その方が楽だし。」

柚香子の提案に賛同し、誰が何処を回るかを決める事にした。
由稀菜とだいは外。
柚香子とアニキは体育館周辺。
遥と暁は四階。
里菜とクロは三階。
乃莉香とみつは二階。
奈都美とアリスは一階。
そして、ロウは個人行動、悠は図書室で待機となった。

「じゃあ、何かあったらこれで。・・・ね?」

シャーペンを皆に見えるようにつらつかせる由稀菜。
皆はコクッと首を縦に振る。

「じゃあ、また後でね?!」

手を振り、それぞれが割り当てられた場合へ全員が足を進めた。





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