小説

□06話 4匹目は純粋ッ子?
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次の日の朝、アリスとの事が心配になった由稀菜と柚香子は、奈都美のいる3組に向かった。
恐る恐る教室の扉を開くと、奈都美が2人に気付き手を振ってきた。
話しを聞けば、嬉しそうに色々と話してくれた。
話の内容は、殆ど萌えについて語っていたとの事・・・。
さすが同類、と感心してしまった2人だった。

「そういえば、アリスは?」

会話に出てきた本人の事を思い出し、問う由稀菜。

「アリスちゃんなら、クロくんとだいくんと一緒に居るよ?」
「えっ?いつ来た?」
「ついさっきだよ?・・・どうかした?」
「え、ううん。なんでもない。」

だいとクロは、つい先ほど由稀菜と里菜の元から離れたばかりだ。
手が早いというか、なんというか・・・。
けれども、早いにこした事はない。

「あっ、30分じゃん!!じゃ、じゃあ私は教室に戻るね?!」
「うん。」
「また放課後ね?!」
「う、うん!!ひゃぁ!!次移動教室だよぉ〜!!!」

苦笑いをし、由稀菜は走って自分の教室に戻っていった。

「じゃあ、私も帰るよ?!」
「うん!じゃあ、後でね?」

柚香子も奈都美と別れ、クラスに帰った。





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