小説

□04話 新しい仲間は同士様
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由稀菜は、鞄にだいを入れいつものように電車に乗り、駅で悠と合流した後学校まで歩いていた。

「・・・なぁ、梅ぇ。」
「うん?」
「今日もだいくん、いるの?」
「いるよ?・・・ほら。」

突然悠に質問された由稀菜。
質問に答え、鞄の中身を見せる由稀菜。
鞄の中にはすやすやと眠っているだいの姿があった。

「・・・突然どうしたの?」

悠の突然の質問に、不思議がる由稀菜。

「いやぁ・・・。授業中とか休み時間とか・・・どうするのかなぁと思って。・・・出せないでしょ?」
「・・・あ゛っ。」

この世のものとは思えない顔をしだす由稀菜。
表情から、どうしよう、という考えがひしひしと伝わってくる。

「曽田さんに教室に来てもらえば?」
「・・・そうします。」

ここ最近、由稀菜のクラスである6組に来るようになった里菜と乃莉香。
そして、柚香子とは下駄箱で出くわすようになった。

「・・・と、いう事なのですが、いかがいたしましょう?」

いつもと同じように下駄箱で柚香子と出くわした由稀菜と悠。
挨拶を交わした後、事情を説明した。
6組に向かいながらも色々と対策を考えた由稀菜。
だが、6組に着くまでに良い案は出なかった。
それは、柚香子も同じだった。

「・・・で、だいは?」
「まだ寝てる。」

鞄を開けてみれば、幸せそうに寝つづけるだい。
その寝顔はまるで天使のようだ。

「蔵書室は暑いし、教室にずっとは・・・ねぇ。お弁当は、私5組で食べてるし。」
「それは困ったね。」

二人は、うーん、と頭を抱えて考える。
けれども、時間が過ぎるだけで何も思い浮かばない。

「おはよぉ!・・・あれ、どうしたの?」

悩み込んでいた二人の前に里菜が現れた。

「あ、里菜。おはよ。」
「どうしたの?由稀ちゃん。」
「いや、それがね・・・?」

由稀菜は里菜にも事情を説明した。





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