小説

□03話 新しい能力
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初めて出てきた敵を倒し、一安心したみんな。
ゴキブリは煙となって消えた。

「あ!」
「へ?」

いきなり声を上げただいにみんなが注目した。
そして、由稀菜は変な声を上げる。

「どうしたの?だい。」
「今ね、ちょっとだけ思い出したことがあるの!」
「ホント!?どんな事?」
「能力!!」
「・・・のうりょく?」
「うん!」

舌ったらずの説明に、疑問符が浮かぶ。

「それって、超能力とかで言う能力?」

奈都美の台詞に笑って頷くだい。
その笑顔で一気に場が和む。
あのクロですら微笑んでいた。

「でも、僕等は一つしか与えられないし、僕達の個性にも関係あるんだ。」
「個性がどう関係あるの?」
「えっと・・・確か僕は動物を操れる事だったと思う。それでクロは・・・」
「身軽になれる、だろ?」

だいが言う前に、クロが口を開いた。
それに驚き、由稀菜が口を開いた。

「あれ・・・。覚えてるの?」
「いや。さっき思い出した。でも、まだいまいち思い出せねぇんだよ。」
「・・・で、結局その能力使えるの?」
「・・・分からない。」

由稀菜の問いに対し、あっさりと言うだいに、肩が沈む。

「でもパートナーには僕等の能力が使えるようになるんだよ!!」
『・・・え。』

だいの言葉に全員が驚きの声を上げる。

「つまり、だいが由稀とパートナーになれば、由稀も生き物を操れるようになれるって事?」
「まっ、そうなるな。」
「じゃあさじゃあさ!早速パートナーを決めようよ!!」

由稀菜の提案に全員賛成の声を上げる。

「じゃあ、クロのパートナーになりたい人!!?」
「「は〜い!」」





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