番外編
□初めてのバレンタイン
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ある休日の朝、だいは横にもの寂しさを感じて目が覚めた。
「ん・・・。・・・あれ?」
そして、いつもなら幸せそうな顔をして眠っているはずのパートナーがそこにいない事に気付き、違和感を感じた。
「・・・由稀?」
パートナーの名前を呼んでも返事がない。
近くにいない証拠だ。
それを知り、気を感じる。
「だい!起きたんだね?!」
「由稀。」
そんな時、パートナーである由稀菜が部屋に戻ってきた。
だいは布団から出て、由稀菜に近付いた。
「何処行ってたの?こんな朝早くから。」
朝早くといっても、時計は既に11時を知らせていた。
早いとはとても言いがたい時間である。
「買い物。」
ほら!、と言いながら手にしていた買い物袋をだいの方にむける。
中には由稀菜の長財布と、買ったであろう商品が入っている。
「今日、何かあるの?」
「何言ってるの、だい!明日はバレンタインでしょ?!」
「ばれん、たいん?」
だいは頭の上に疑問符を浮かべて、首を横にひねった。
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